電子カルテの理想形とは?


まず、下記のトピックスを見ていただきたい。

日本医療情報学会、XMLベースの診療データ交換フォーマットを発表 !

99/11/18 ニュース

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 日本医療情報学会の電子カルテ研究会は11月18日、XML(Extensible Markup Language)を
ベースにしたデータ交換フォーマット「MML(Medical Markup Language) Version2.21」を
発表した。患者情報や診療記録などを電子的に記録した「電子カルテ」を、異なる医療機関
の間で送受信するための規格である。現在さまざまなメーカーが電子カルテ・システムを製
品化しているが、データの構造を統一していないため、異なるシステム間ではデータ交換が
できない。MMLはこの状況を改善することを目的に開発したものだ。

 MMLの特徴は、<name>、<diagnosis>などのタグを使ってデータに意味を持たせること
ができる点。電子カルテ研究会は、カルテに頻出する医学概念を抽出し、これをタグとして
定義した。異なる電子カルテ・システム同士であっても、タグを利用してデータの意味を認
識できるので、データ交換が可能となる。

 MMLの開発は、電子カルテ研究会が1995年に開始した。SGML(Standard Generalized Mark
up Language)をベースにしたフォーマットを開発してきたが、Version2.21で初めてXMLを
採用した。従来版との大きな違いは、99年3月にW3C勧告案となったNamespaces in XMLを利用
してMMLをモジュール化したこと。「患者情報モジュール」や「初診情報モジュール」など9
種類を用意しており、必要に応じてモジュールを組み合わせることが可能になった。また専
門分野別のモジュールなどを新たに開発し、MMLに追加することも可能となった。

 MML Version2.21を利用した電子カルテ交換システムは、2000年9月から宮崎県内で稼動開
始する。なお、MML Version2.21の仕様は、Webサイト(http://www.seagaia.org/mml221/)
で閲覧できる。(土肥 研一)

■問い合わせ先
・日本医療情報学会電子カルテ研究会の電子メール mml@seagaia.org


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電子カルテは紙のカルテに取って代われるものをめざすべきである。