ケアプラン奮闘記

要介護認定も順調にすすんでおり、にわかにケアプランへの関心が高まりつつあります。介護保険制度をになうケアマネージャーの養成も順次行なわれています。

@MDS-HC/CAPs・・・・・J-PLAN施設版がおすすめ。とにかく全自動ですよ。 ただ、今のところ連携システムなし。熊本電算センターの老健事務システムとの連携を模索中。でも単独でも十分利用価値あり。

A居宅サービス計画ガイドライン(白澤方式)・・・・・スターフレンドがおすすめ。 フレンドシリーズで連携

B訪問看護協会方式

C介護福祉士協会方式

D社会福祉士協会方式

E包括的自立支援プログラム(三団体方式)・・・・・コンピュータソフト開発出遅れる。しかし今後出てくるだろう。

F竹内方式

GTAI方式・・・・・ケアマネくんがおすすめ。 (これは今後NTTデータの『かがやきぷらん』と連携の予定です)

 これらのうち、ケアマネージャー研修で実習したのは@〜Eです。しかし実際には TAI なども実によく出来ていると思います。A と E は、訪問調査表の内容をもとに、ケアプランを立てていく方式なので慣れれば策定までにかかる時間が早くなります。しかし最初はとっつきにくいだろうと思われます。Aは県内の在宅介護支援センターを中心に普及しそうな方式。Eは老健協会の勧める方式です。@ と B は、アセスメントに共通の方式(MDS/CAPs方式)を用いています。

@〜Eの中で、私が選択したのが @ の MDS-HC/CAPs です。事例は、私が訪問診療を行なっている FTさん を訪問調査しました。アセスメント票の書きこみも兼ねて1回ですませたが、二時間あまりかかって、少々疲れました。あとは決められた手順に従ってケアプランを立てるだけなので、問題無く立てられました。しかし、要介護度が予測できないので、自分で恐らくこの程度だろうという予測のもとに、居宅介護サービス計画を立案しました。あとは、家庭がどの程度までなら介護費用を捻出できるかという聞き取りにもとずいて予算オーバーしない範囲で計画を調整するだけです。

 そして、今回自分で立案したプランとコンピュータで立案したプランを比べてみました。J-PLANは施設入所者のプランニングに向いており、TAIは居宅プランに向いているということが解りました。スターフレンドも多分居宅プランに向くのではないかと予想しています。

 平成11年4月20日に厚生省より要介護認定のロジックが公開されました。樹形方式(通称あみだくじ)といわれるこの方式に厚生省はかなりの自信を持っているようです。私も今回のケアマネージャー研修でこれに関する資料をいただきました。(ただ、問題行動のロジック組み込みに問題あり) また入所者をもとにしたデータのため、今後在宅要介護者のデータをとりなおすとも聞いております。

 ケアプランとアセスメント〜問題領域選定ってすごいなーというのが正直な私の感想です。今まで、こんなこと考えて往診したことなんかなかったので、実際眼からうろこが落ちた感じでした。医師にもケアマネージャー資格の必要な所以でしょう。介護保険時代をリードしていくためにも、医師自ら資格を取るべきです。

 訪問調査に関しては、市町村の職員が出向く場合がほとんどになると予想しますが、ケアプラン立案を依頼された場合には、もしMDS方式をとるならば、自分で訪問してアセスメント票を埋める必要があるため、要介護者のお宅を訪問しなければならないことが手間ですね。これが居宅サービス計画や包括的自立支援方式だと、訪問調査内容をもとに少し書き写すだけで、アセスメント資料が出来る点は簡便でよいが、そこからケアプランを導き出すのに骨がおれると聞いております。

 そして、現時点ではかがやきぷらん+ケアマネくんの連携システムが多分、最もすぐれているのでは?・・・と思っています。外来部門は多分これでOK!でしょう。問題は入所部門ですね。この部門は各施設とも現在使用中のシステムを導入した会社と十分協議していくしかないでしょう。いずれにしてももうあまり時間がありません。

平成11年12月某日、年も押し迫るというのに、追加研修を受講しに大分文化会館まで出かけた。そして、給付管理業務の大変さが解かった!・・・ますますケアマネくん+かがやきぷらんの出番が回ってくる!

ただ、ここにきて、メディスプランというソフトが10万という安値で「ケアプラン策定支援」+「給付管理」が出来るということで、注目を集めているようだ。

 

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